死後の人生:輪廻転生とヨーガ サムスカーラ サクシャット カラナット パアヴァ ジャティ ギャナン 無意識の勢力に意識の光をあてる事により、前世の知識の存在を知る事ができる。 ヨーガ スートラ 第三章18節                       身体が消滅する時、宇宙なる自己の本質は、滅びません。身体は、宇宙なる自己の本質の現れなのです。 手に入れた知識と性質は、来世へと影響をもたらします。 質の高い未来とは、質の高い過去と現在のカルマに寄ります。 誕生と死とは単に、自己が新しい生物と一体化し、古い生物から分離をする事なのです。 - シュリ ブラマナンダ サラスワティ 魂の輪廻、それ以前に、一般的には魂の存在自体が信じられていません。 インドでは、輪廻転生を信じる事から”無情”が生じ、輪廻転生を信じない文化では、”絶望”が生じるといいます。 魂の傾向はメビウスの帯の様に、苦しみに惑わされた人生の誕生と死の繰り返しから抜け出せず、 このサイクルはサムサーラと呼ばれています。 魂は カルマ(私達の行動)、欲望と執着を認識する事で、妄想と生まれ変わりからの解放が可能になり、 その結果、サムサーラから解放されます。 その後、魂は輪廻転生から解放される選択を放棄し、他を解放へと導く為のみに生まれ変わり、 身体へと戻るのです。他を解放へと導く為のみに存在する魂を、ジヴァンムクタといいます。 これは微妙な状況です。解脱に到達した聖人の話しです、死の間際に彼の庵(隠者の住処)の周囲を駆け回る鹿を見て、 なんと美しくて素晴らしいのだろうと心を打たれ、聖人は鹿と自然の統合への賞賛で一杯になりました。 この執着により、この聖人は鹿となって生まれ変わってしまったのです! 全ての満たされない欲望や、喜びへの願望の意によって、魂の生まれ変わりは発生します。 “何々があれば、できれば。。。”とは魂の終身刑です。 身体が死を迎える瞬間に、あなたの本性(真実のアイデンティ)を思い出す事が非常に重要です。 魂は移り変わる時に、心を満たす事、物、者へと生まれ変わるからです。 死を迎える身体から、本性を神へと導く最も直接的な方法とは、神の名を唱える事です。 私達はいつどこで、死を迎えるのか解らないので、常に神の名を唱える事がいいでしょう。 ガンジーが殺害された時、彼の唇から発生した最後の言葉とは “ラマ”、彼の真実の正体でした。 私達の多くは 驚くべき瞬間を体験する最後の時に言う事は “クソー“OH shit*” ”なのです。 (shitの日本語訳は“糞”英語において罵りの言葉の一つです。) 魂が新しい身体へと再び現れる時、そのほとんどの過去の記憶は消去、または隠されます。 残念な事ですが、たとえ過去の過ちを思い出す事が出来たとしても、その間違えを繰り返さないと保証する事は出来ません。 蓄積されたカルマ ( 行動 ) とサムスカーラ ( 印象、才能、傾向 ) が魂と共に転生して、新しい生命に影響をします。 自己の反省により、私達は魂からの視野で人生を見つめ、新たなる意識の標準をカルマに当てましょう。 ヨガの練習を通して、無意識になっている傾向を明らかにして、落し穴と利点を意識出来る様になります。 エネルギー保存の法則によると、エネルギーとは決して無くならず、ただ形質をかえるのみです。 人生のエネルギーは無くならず、他の形質へとエネルギーを転換するのです。 形質の転換は継続されて、生命は繰り返されます。 永遠なる魂は、現れては幾度となく再現され、沢山の人生を重ねて行きます。アトマンはサンスクリット語で魂を意味します。 アトマンとは身体の微細/エーテル体に宿ります。 何千もを超える身体、場所、時代、地球以外の惑星、人間以外の体を移動してきました。 あなたの真実の正体であり、不滅です。 輪廻転生についてまだはっきりしないのなら、こう考えてみて下さい。 あなたは輪廻転生を信じていたが、間違っていた 。 _あなたは死んでしまうので問題になりません。 あなたは輪廻転生を信じていて、正しかった。 ーあなたは、将来の人生を導く事ができます。 輪廻転生を信じない、そしてそれが正しかった。 ーあなたは死んでしまうので問題になりません。 輪廻転生を信じない、そしてそれは間違っていた。 ―あなたは永遠と続く人生に苦悩するのです。 輪廻転生を信じるのか、信じないのかという選択ではありません。 選択するのは、このまま数える事が出来ない位多くの人生を送るのか、今から私達がどう行動して、自らを将来に導くのかです。 善良なる行動は、私達の分かち合っている人生に、即時に影響を及ぼします。   デーヴィド ライフ 翻訳 クマリ/パドミニ